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外国人留学生の採用環境傾向を考える

今期、就職活動セミナーを全15回ほど開催しています(11月-3月開催)。3月前半で終了し、4月以降は模擬面接会を開催する予定です。留学生採用環境の全体像を踏まえ、合同企業説明会出展企業を中心に傾向をお話しています。例年と比較し1dayインターンシップなどの影響か、人材像が変化してきたいのか、何となく就職活動を始めている留学生が多い印象です。個人的には2013→2014同様の採用環境変化があり得るように思います。

今年に入り、株安、円高など日本経済の不透明さが浮き彫りになっています。そんな中、海外展開の担い手としての外国人採用を行う企業もチラホラあり、大手企業を中心に、外国人、女性、障がい者の雇用といったダイバーシティ採用も喫緊の課題となっています。ただ前者は外国人に限定する必要はなく、後者は障がい者雇用など数値が定められているものを除き、すべての企業が積極的になっていないのも現状です。

外国人採用に限定すれば、そもそも外国人の必要性がない企業があります。採用したが、上手に活用できなかった企業があります。採用後、退職も少なく充足している企業もあります。一方、外国人採用枠を設け、各社新卒人数に応じ一定数を採用する企業があります。そもそも必要性がないといえども、各部署、外国人がいたらいいなーという業務があり、良い人材(=良い人材の定義は各社さまざま)がいれば採用したいと思う企業も少なくありません。前回も述べましたが、海外業務に対応した人手不足(語学人材)ではなく企業としての人手不足を解決する人材として外国人に着目する企業も、意外に多いものです。

また、もはや外国人を一元化することはできず、国籍が異なれば、採用環境は大きく異なります。という中、マジョリティである中国人はどうすべきかです。マイノリティの諸外国の方はどうすべきかです。ダメだったら帰国する。ダメだったら進学するという防御ネットを張る方が増加している印象ですが、本気で就職活動に取り組む姿勢が問われています。

企業側の採用姿勢も問われているように思います(こちらの影響が大きい)。国籍・専攻によっては、相当程度な下駄を履かせてしまいます。トップダウンの厳命も大きく影響を受けるでしょう。改善策を見出さないトライ&エラー的な感覚も少なくありません。

互いに、責務を持ち、出会っていただきたいものです。

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