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龍谷大学研修(3)自己分析と企業分析

龍谷大学研修3)はじまりました。自己分析&企業分析。面接などを意識した就職活動に対応した内容にしています。1)自己分析(狭義):面接にも対応したテーマを中心に、まずは箇条書きで考えてもらう。この段階で、スラスラ書ける学生とそうではない学生に二極化。言語の問題ではなく意識の問題です(書けない学生は、それを痛感するだけでOKです)。2)自己分析(広義):仕事への価値観や人間関係における考え方、物事への価値観(何を重視するのか・自身の良いもの・悪いものの判別・感受性)等は、就職活動は近視眼的な取り組みになりがちのため、現時点では言語化する必要はなく、自分の「根っこ」へのアプローチの重要性を感じてほしいと思います。今後、各留学生の頭の良さ、日本語力(書く・話す、それぞれの差異の認識含め)、何となくのコミュニケーション力に応じて「書く・話す」へのアウトプットを行いたいと思います。自分のミッションとしては大学で講義をしている以上、全体の「底上げ」に注力したいと思っています。

一方、就職活動は効率的&効果的に取り組むもの。支援者の役割は大切で、具体的な企業の情報提供ではなく(具体的な企業の情報提供は限られた人材のみ)、規模・業種・職種・地域等の方向性の提供と、業界研究本などには掲載がない、「そうではない」企業群の立ち位置の提供(中小企業って何なの?仕事は忙しい?賞与?等の客観的な情報)が必要になると思います。

自己、企業分析を両輪で考えることで、それぞれの留学生の立ち位置を明確化し、意識高く就職活動に取り組んでほしいと思います。 

毎年思っていることですが、留学生の就職活動の失敗は、方向性を間違えてしまうこと(要因は情報収集力だけの問題ではなく、学歴ロンダリング組は過信・慢心・面子も影響)。たまたま国籍採用ニーズに合致すれば良いですが、もはや東アジアの方々にとってはその合致率は低く、かつ継続的採用企業の採用リテラシー向上&熱量低下の中、どのような方向性を導くかがカギとなります。
 
一方外国人採用喚起を促進する政府等の取り組みにおいて、外国人採用を検討する中小企業等もチラホラ。ただ意図なく準備なく留学生に出会ってしまうと、留学生も感覚的にあれっと気づいてしまいます(逆も大いに言えます)。そのような意図なき場づくりは、留学生が中小企業等アレルギーを起こす要因に(逆に、留学生アレルギーにも)。手間を惜しまないと思わせる、日本企業にフィットする高度外国人材予備軍が減少しているのも事実ですが、採用目的はどうであれば、就職目的はどうであれ、企業・学生も手間感(ある程度のコスト含む)は必要と思っているんです。各企業、登用への課題は数あれど、採用レベルでは高度外国人材予備軍を各企業の高度外国人材へ昇華する一歩ではないかと。

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